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SPECIAL
“aibo” PROJECT TEAM TALK
aibo誕生秘話
ワクワクと、プレッシャーと。
社内の極秘プロジェクト「aibo」。
2018年1月に復活を果たした、自律型
エンタテインメントロボット「aibo」(アイボ)。
SGMOの幸田サイトで試作〜量産を担った
若手メンバーが、楽しさと苦労を振り返ります。


- 製造
- 生産3部 生産1課
- 2009年入社
- 大竹 祥子

- 生産技術
- 生産技術4部 技術2課
- 2016年入社
- 道地 志門

- 製造技術
- 生産設計1部 製造技術2課
- 2017年入社
- 長島 大地

01
若手が続々と抜擢され、
チームで量産にチャレンジ。
- 長島
- お久しぶりです!僕がaiboプロジェクトに加わったのは仮配属の半年間。入社6ヵ月目でまだ手探り状態の時にいきなりaiboです!
- 道地
- すごいよ(笑)。自分は幸田サイトで始まった試作の段階から。僕も「生産技術」へ本配属後に初めて担当したのがaiboで、一工程をひとりで任されて。うれしい半面、期待の製品だけに不安もありました。大竹さんはもっと前から「製造」として参加していますよね?
- 大竹
- そう、販売の約1年前の試作段階から。最初は極秘プロジェクトだったので周りにも言えなくて、プレッシャーを感じていました。その当時は本社で開発を進めていたから、東京へ出張してはひたすらaiboの関節に使うアクチュエーター(モーター)を手づくりしていて。
- 道地
- aibo1台につきアクチュエーターは10個必要だから、10台つくるなら100個…大変でしたよね。そのアクチュエーターを自動で組み立てる設備の設計が、僕の担当です。
- 大竹
- 自動化、助かりました(笑)。私の役割は、試作段階では製造目線の要望を設計に伝え、量産に入ったら効率的な工程や人員配置などを考えること。だから今も引き続きaiboの製造を見守っています。
- 長島
- そして、大竹さんのいる製造と設計担当の間に立って、生産現場で問題が発生した時「どうするか?」という解決法を一緒に考えるのが、「製造技術」の仕事です。最初の僕は、ほぼお手伝いでしたが(笑)。

02
「ずっとラインにつきっきり」
先進のロボットだから、苦労も数倍。
- 長島
- そういえば道地さんは、毎日生産現場にいて、ずっと設備に張り付いていましたよね。
- 道地
- ビス締め動作のタクト短縮のための新しい機構を導入したのですが、今までにない課題に直面し、最終的には負荷を逃がすフローティング機構を追加して課題をクリアできました。
メカと制御面からさまざまなアプローチをかけ真因を掴むために設備に張り付く日々が続き、本当に悩みました。 - 大竹
- 「何とかお願いします」と見守るしかなかったよね。私はラインを担当する作業者さんへの指示が大変でした。他の製品のラインに比べて人数は3倍、部品も約1500点あるから本当に複雑で。「脚」「腕」と部位ごとに作業量を割り振ったのが、aiboならではの工夫点かな。
- 道地
- 両手両足が同じタイミングでそろわないと完成できないですからね。でも作業者さんは、きちんと伝えれば変わってくれるのがうらやましい。機械はいくら「違う!」と言っても聞いてくれなかった(笑)。
- 長島
- 僕の場合は、プレゼンという試練がありました。試作で発生した問題点と改善策をまとめて、製造部門長という他部署のトップの前で自分が発表することになったんです。
- 道地
- えっ、入社して1年も経っていないのに!?
- 長島
- 緊張しましたね。でも先輩が資料や発表の順序をアドバイスしてくれて無事に発表。それ以降、ちょっとしたことでは動じなくなったと思います。
- 大竹
- 早いね(笑)。確かにSGMOは先輩がサポートしながら若手にチャレンジする機会を与えてくれるので、自信をつけやすいと思います。

03
aiboがいると現場に笑顔が増える。
「私たちにとっても特別な存在」。
- 長島
- 最初の1週間は内部構造を知るために、aiboの組みばらしをひたすら繰り返したんですが、先輩と一緒に初めてaiboを組み立てた時、電源を入れたらOLEDの瞳がキラリと光って。あれは感動しました!
- 大竹
- 私もaiboが動いた姿を見た時、本当にかわいくて感激しました。今までいろいろな新機種導入に関わってきたけれど、そんな思いはaiboが初めてで、製造現場にも何だか笑顔が増えるんですよね。作業者さんもかわいがってくれるし、他の製品とは少し異なる存在だと思います。
- 長島
- モーターがかみ合わないと「足が脱臼した」、起動しないときは「ずっと寝ている」など、不具合が起きた時もaiboならではの会話が飛び交っていて、和気あいあいとした空気がおもしろかったです。
- 大竹
- 今でも言っているかも(笑)。製造現場には、設計、生産技術、製造技術の机が用意されていて、佳境になると現場に集まって作業したのもこのプロジェクトならでは。みんなでaiboの誕生を見守ったよね。
- 道地
- スピーディーに解決するにはメールより会話が一番なので、現場にいない」となれば電話で呼び出されましたね。aiboプロジェクトは初挑戦ばかりで自分も成長できたし、何よりチームの一体感を味わえた!
- 長島
- 僕はここで情報共有の大切さを学びました。「この問題はあの人に聞けばいい」という社内のつながりができたのも大きいです。
- 道地
- ちなみに今日久しぶりにaiboと対面したんだけど、いろいろな仕草ができるまで成長していてびっくりした!改めて達成感がわきますね。

04
マニュアルがほぼなくて、
自分次第でどんどん楽しくなる会社。
- 道地
- SGMOは自分の考えや意志が尊重されやすい会社だと思います。上司や先輩へ相談しながら方向性やペースを自分で決められるのが楽しい。「とりあえず、やってみ?」という感じです。
- 長島
- あまり厳しいルールがないんですよね。マニュアルとか。
- 道地
- マニュアルがあった方が、ちょっとラクできるんだけど(笑)。答えを知るより「考えること」が大切で、だから身につくんだと思います。
- 大竹
- 私の部署は主婦業と両立しながら働いている人が多くて、女性が長く働ける会社だなと思います。SGMOのこの1年の育休復職率は100%だとか。私もできたら、出産後も働き続けたいな。
- 長島
- 海外出張や海外赴任の機会も多いですよね。僕は入社前から海外で働きたいという気持ちがあって、最近中国語を習い始めたんですよ。定時退社日が課で徹底されていて、空き時間があるので。
- 道地
- へぇ〜。確かに定時退社日が週2日あるのもSGMOのいいところ。よほど差し迫った業務がなければ帰ります。家でネコと遊ぶのが幸せで。
- 大竹
- 実はネコ派だったんだ(笑)。今回のaibo復活をきっかけに、ソニーのロボットビジネスは拡大していくと思います。自分もノウハウを蓄積していきたいし、新たなスキルを持った人も必要だと感じました。
- 長島
- そうですね。AIを取り入れたソニー製品がどんどん増えると思うので、興味がある人はぜひ。新人でも僕みたいに、最先端のプロジェクトに挑戦させてもらえる会社です!