ページの先頭です

このページの本文へ移動します

サージ

試験の概要

サージ試験(IEC 61000-4-5)を要求する主な規格

CISPR 14-2,CISPR 35,IEC 61000-6-1,IEC 61000-6-2,IEC 60601-1-2

サージ試験の目的

接点の開閉(スイッチング)及び雷の過渡現象によって発生するサージに対する電気・電気・電子装置(以降、EUTと記す)の耐性を定量的に確認することです。

試験方法

規定された電圧・電流波形を発生することができるコンビネーション波形発生器(以降、雷サージ試験器と記す) を用いて試験します。

EUTに接続されるケーブルに対してノイズを印加します。

測定時の構成

電源線、非シールド信号線に対する印加

CDN(結合・減結合回路網)を介してノイズを印加します。
同軸ケーブル or シールド信号線に対する印加

シールドに対して直接印加します。

合否の判定

合否の判定は規格や製造者によって規定された性能判定基準を基にして行います。

試験レベル

特にクラス区分はなく、適用する規格に試験レベルが規定されています。

試験レベルの目安(IEC 61000-4-5の例)
試験レベル 開回路電圧
線間 (kV) 対地間 (kV)
1 - 0.5
2 0.5 1
3 1 2
4 2 4
Xa 特殊 特殊
a) “X”は、任意のレベル(他のレベルより高い若しくは低い、又はその間の値とすることができる。)
規格が定める試験レベル(CISPR 35の例)
印加ポート 線間 (kV) 対地間 (kV)
AC電源※1 ±1 ±2
DC電源※1 - ±0.5
アナログ/デジタルデータポート※2 非シールド・対称線※2
(一次保護が意図されている場合に適用)
- ±1及び4
非シールド・対称線※2
(一次保護が意図されていない場合に適用)
- ±1
同軸又はシールド※1 - ±0.5
(シールド-接地間)
電圧波形 電流波形
※1 1.2/50µs 8/20µs
※2 10/700µs 5/320µs

性能判定基準

サージ試験における一般的な性能判定基準例
判定基準 内容
B

試験後に、機器は意図したように動作を続ける必要がある。

機器を意図した方法で使用した場合に製造業者が規定した性能レベル以下への性能低下、または機能喪失は許されない。

この性能レベルは許される性能喪失と言い換えてもよい。

ただし、試験中の性能の低下は許される。実際の動作状態、または蓄積データの変化は許されない。

もし、最小の性能レベル、または許容される性能喪失が製造業者によって規定されていない場合には、製品説明書および製品文書、ならびに機器を意図した方法で使用したときに、使用者が当然期待する性能から、これらのどちらかを導き出してもよい。

試験配置(イメージ)

電源ポート/信号ポートに対する試験(CDNによる印加)

信号ポート(シールド部分)に印加する試験(直接印加)

サージ試験が可能な弊社設備

木更津サイト 幸田サイト
サイト寸法
(奥行×幅×高さ) [m]
10.0 × 7.0 × 3.0 8.0 × 6.0 × 2.7
シールド性能
電界 150kHz~30MHz
平面波 30MHz~1GHz
100dB以上 100dB以上
100dB以上 100dB以上
最大電源供給能力 単相 4kVA 単相 2kVA
主な対応規格 設備、対応範囲
IEC 61000-4-5
  • 試験電圧:5kV
  • 電源重畳:単相/100-240V/16A
PAGE TOP