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電源周波数磁界

試験の概要

電源周波数磁界試験(IEC 61000-4-8)を要求する主な規格

CISPR 35,IEC 61000-6-1,IEC 61000-6-2,IEC 60601-1-2

電源周波数磁界試験の目的

電源周波数の磁界(連続及び短時間磁界)の影響を受けた場合の、電気・電気・電子装置(以降、EUTと記す)の耐性を定量的に確認することです。

試験方法

規定された磁界強度を発生することができる電源周波数磁界試験システムを用いて試験します。
EUT筐体及び接続されるケーブルに対してノイズを印加します。(試験体積内にEUT及び接続ケーブル1mを収めます。)

測定時の構成

磁界の方向

印加磁界の方向はX,Y,Zの3方向です。上図のようにコイルの位置を変更しても良いですし、EUTを回転させても構いません。

合否の判定

合否の判定は規格や製造者によって規定された性能判定基準を基にして行います。

試験レベル

特にクラス区分はなく、適用する規格に試験レベルが規定されています。

試験レベルの目安(IEC 61000-4-8の例)
レベル 連続磁界に対する試験レベル(A/m) 短時間磁界に対する試験レベル(A/m)
1 1 -
2 3 -
3 10 -
4 30 300
5 100 1000
Xa 特殊 特殊
a) “X”は,任意のレベル(他のレベルより高い若しくは低い、又はその間の値とすることができる。)
規格が定める試験レベル(CISPR 35の例)
周波数(Hz) 磁界強度(A/m)
50又は60 1

性能判定基準

電源周波数磁界試験における一般的な性能判定基準例
判定基準 内容
A 試験中および試験後に、機器が意図したように動作し続けなければならない。
機器を意図した方法で使用した場合に、製造業者が規定した性能レベル以下への性能低下、または機能喪失は許されない。
この性能レベルは許される性能喪失と言い換えてもよい。 もし、最小の性能レベルまたは許容される性能喪失が製造業者によって規定されていない場合は、製品説明書および製品文書、 ならびに機器を意図した方法で使用したときに、使用者が当然期待する性能から、これらのどちらかを導き出してもよい。

試験配置(イメージ)

卓上装置の試験


規格で規定している標準コイル(1m×1m)の試験体積(±3dB領域)は、図の通りです。
標準コイル以外の寸法の誘導コイルも使用できる。その場合は±3dBとなる試験体積の検証が必要になります。

床置き装置の試験

電源周波数磁界試験が可能な弊社設備

主な対応規格 設備、対応範囲
IEC 61000-4-8
  • 磁界強度:30A/m
  • 周波数:50/60Hz
  • コイルの大きさ:2m×2m
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