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電圧ディップ/瞬時停電

試験の概要

電圧ディップ・瞬時停電試験(IEC61000-4-11)を要求する主な規格

CISPR 14-2,CISPR 35,IEC 61000-6-1,IEC 61000-6-2,IEC 60601-1-2

電圧ディップ・瞬時停電試験の目的

AC電源の電圧ディップ、停電及び電圧変動に対する電気及び電気・電子装置(以降、EUTと記す)の耐性を定量的に確認することです。

試験方法

規定された電圧ディップ、停電及び電圧変動波形を発生することができる試験器(以降、ディップ試験器と記す) を用いて試験します。
試験配置に関する規定は特にありません。製造業者が規定する最短の電源ケーブルで試験を実施する。ケーブルの長さについて規定がない場合は、EUTの接続に適切な極力短いものとします。

測定時の構成

電圧ディップ・瞬時停電試験機がソフトウェアにより、可変トランスをコントロールし電圧レベル及び出力停止時間の調整を行います。

合否の判定

合否の判定は規格や製造者によって規定された性能判定基準を基にして行います。

試験レベル

特にクラス区分はなく、適用する規格に試験レベルが規定されています。

試験レベルの目安(IEC 61000-4-11の例)
クラス 電圧ディップに対する試験レベルおよび継続時間
(50 Hz / 60 Hz)
停電に対する試験レベルおよび継続時間
(50 Hz / 60 Hz)
1 機器の要求事項によりケースバイケース 機器の要求事項によりケースバイケース
2 0.5 サイクルの間 0% 1 サイクル の間0% 25(30) サイクルの間70% 250(300) サイクルの間0%
3 0.5 サイクルの間 0% 1 サイクルの間 0 % 10 (12)サイクルの間 40 % 25 (30)サイクルの間 70 % 250 (300)サイクルの間 80 % 250(300) サイクルの間0 %
X X X X X X X
(備考) 「25(30) サイクル」 は 「50 Hz 試験に対して 25 サイクル」 および 「60 Hz 試験に対して30サイクル」 を意味する。
「250(300) サイクル」 は 「50 Hz 試験に対して 250 サイクル」 および 「60 Hz 試験に対して 300 サイクル」 を意味する。
クラスX は製造者、要求者または購入者によって定義された性能レベル

規格が定める試験レベル(CISPR 35の例)

電圧ディップ CISPR35で定める試験レベルは、残留電圧と電圧ディップ時間の組み合わせで定められています。

性能判定基準

電圧ディップ/瞬時停電試験おける一般的な性能判定基準例
判定基準 内容
B 試験後に、機器は意図したように動作を続ける必要がある。
機器を意図した方法で使用した場合に製造業者が規定した性能レベル以下への性能低下、または機能喪失は許されない。
この性能レベルは許される性能喪失と言い換えてもよい。
ただし、試験中の性能の低下は許される。実際の動作状態、または蓄積データの変化は許されない。
もし、最小の性能レベル、または許容される性能喪失が製造業者によって規定されていない場合には、製品説明書および製品文書、ならびに機器を意図した方法で使用したときに、使用者が当然期待する性能から、これらのどちらかを導き出してもよい。
C 自動的に自己回復するか、または制御装置の操作で回復する場合には、一時的な機能喪失が許される。

試験配置(イメージ)


通常、電圧ディップ・瞬時停電試験機をソフトウェアによりコントロールし、電圧レベル及び出力停止時間の調整を行います。

電圧ディップ/瞬時停電試験が可能な弊社設備

木更津サイト 幸田サイト
サイト寸法
(奥行×幅×高さ) [m]
10.0 × 7.0 × 3.0 8.0 × 6.0 × 2.7
シールド性能
電界 150kHz~30MHz
平面波 30MHz~1GHz
100dB以上 100dB以上
100dB以上 100dB以上
最大電源供給能力 単相 4kVA 単相 2kVA
主な対応規格 設備、対応範囲
IEC 61000-4-11
  • 入力電圧:0%、40%、70%、80%、100%
  • 供給電源:単相/100-240V/16A
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