市場トラブル対策例
市場誤動作の原因解析
EMS試験機を活用することで、不定期に発生する市場誤動作を安定して再現する環境を作ることができます。
あるお客さまから市場誤動作についてご相談いただいた際、試験機を使った絞り込みを行い、電源から発生しているノイズが誤動作の原因であると特定しました。

効果・メリット
設計者目線に合わせた提案をしています。
お客さまからいただいたご相談内容をもとに、EMC試験項目の中から関係性の高い試験を選定します。
不定期に発生する誤動作に対して、定量的に対策効果判定可能な試験環境のご提供や、簡易的な検討手法をご提案します。

市場トラブル対策解析例 EMS試験機による市場ノイズの再現
◆ EMS試験機を用いた誤動作検証
[課題] 誤動作が常に起こる訳ではない ▶EMS試験機により市場で発生し得るノイズを模擬し意図的に印加

大きく分けて、
2つの方法でノイズ印加を実施
① SET電源にノイズを印加
② SET全体にノイズ放射
◆ 工夫した点

- 試験項目選定 : 誤動作現象から原因を想定し、関連する試験を選定
- 試験内容:民生品の規格値に捕らわれず、さらに厳しい工業製品スペック試験や、各種ノイズパラメータを変更して試験
市場トラブル対策解析例 アフターケア 現地ノイズ観測手法提案
◆ 現地ノイズ確認手法の提案
- 現地の施設に赴き、下記の観測システムによる電源ノイズ観測を提案
- オシロスコープ、スペクトラムアナライザにより波形を取得しながら、ボタン端末の挙動を観察

◆ 事前検証(提案内容の裏付けのため)
- EMS試験機を用いて、提案内容にてノイズが観測できることを確認
- 外販対応で、知識の足りない部分を事前検証で補填
*商業施設の電源波形観測のため、非接触プローブによる観測を提案
EFT/B試験機からの印加ノイズ波形

【参考】
商用電源コンセント周波数特性
商用電源コンセント周波数特性
